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Studio Mimosa ミモザパン&教室

ミモザパンのある暮らし
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工場の道具

N_studiomimosa工場ダンゴ

この夏、父の新盆を迎えた。

遺影の父は、優しく穏やかな笑顔をしている。
初孫に会いに栃木から我が家に来た時の写真。
いい表情をしていると家族で選んだのだ。

その約5年後、介護が必要になり
仕事も続けられなくなった。
和菓子をつくる工場にあったものの一つが
こちらの団子をつくる道具。

生地を細長く伸ばして、ここに3、4本置き
上のフタをのせて上下に動かすと
丸い団子が沢山出来上がる。
機会もあったけれどこれでつくる団子の方が
ぬくもりがあって私は好きだった。

工場にしばらく眠っていた機会、「はかり」や備品など
祖父や父が遺した全ての物を処分することになった。
でも、いくつかの道具は捨てられなくて
我が家に持ち帰ることに。
その一つがこの団子を作るもの。

箱だけになった工場を見ると
心が空っぽになるような寂しさがこみ上げる。
でも、ふとした時に父の言動が思い出され
記憶の中にしっかり残っていることに気付くことも。
いつかこれで団子をつくってみてみよう。

工場のはかり

N_studiomimosa工場ハカリ

実家で和菓子をつくっていた工場の中を
片づけ処分することになった。

こちらは、工場の一角で眠っていた「はかり」。
祖父の代から使っていたもので
私にとっては思い出深い品の一つ。

今は0.1gまで計れるデジタル式のものが多いけれど
こちらはかなりアナログ、そして目分量だ。

まず、生地の重さに合わせて重りをセットする。
中央にあるオレンジの重りを先端にぶら下げ、
端数は右の筒状のものを移動してメモリを合わせる。

テコの原理で始めは重りをのせた方に傾くが、
左の台に生地を置くと左に傾いてくる。
これが水平になれば
ちょうどよい重さということになる。

大量の生地をカットして台にのせ水平なら
その生地を次々に丸めてあんを入れていく。
「ガチャン」とはかりが動く音とともに
流れ作業で和菓子が出来上がっていった。

長年の経験で目ばかり、手ばかりが効いて
計りにのせる時は、ほぼ水平になっていることが
多かったような気がする。

この「はかり」ひとつをとっても祖父や父、
家族の働く姿が目に浮かび、
生地やあんなどの香りまで蘇ってくる。
父の介護が必要となり、今年他界するまで
使っていなかったとはいえ
いざ処分するとなるとやっぱり寂しい。

でも、形にはない記憶で
父の姿がしっかり残っていた。
私にとってかけがえのない財産だ。

桜と別れ

N_studiomimosa桜ツボミ

満開の桜、散りゆく桜、散った後の桜の絨毯、
どの姿も風情があっていい。

僅かな期間に春の訪れを感じさせ、
私たちに喜びを与えてくれる桜。

そのエネルギーが凝縮されている蕾に
目を奪われしばし立ち止まってしまった。
新たな季節が始まり、
めぐり巡る時の流れを感じる。

今年の桜を父にも見せてあげたかった。

自宅の前を通る小・中学生も
卒業生と新入生が入れ替わり
新たな顔ぶれの学生たちもみられる。

出会いと別れの季節に
父と永久の別れを迎えることになった。

いろいろなことがあったけれど、
不思議と今は良かったことしか思い出せない。

桜は葉桜となり新緑の季節へ。
今の私があるのは父のおかげ。
与えてくれたことを大切に繋いでいきたい。

刺繍入りエコバッグ

N_studiomimosaエコバック刺繍

職場で尊敬する大先輩からいただいた
手づくりのエコバック!

何といっても目をひくのがこちらの刺繍。
綺麗なステッチと糸の色使いが鮮やか。

折り畳むとこの刺繍が上にくるような設計で
コンパクトに納まり持ち持ち運びにも便利。

忙しいのにいったいどうやって作ったの!?
貴重な休日に作ってくださったと思うと
嬉しく感謝でいっぱいになる。

N_studiomimosaエコバック

この細やかな気配りは職場での仕事ぶりとも
共通していた。

新たな職場で不慣れな私に
限られた時間で的を絞った適格なアドバイスも
いただきました。

定年退職ということで職場を去ることになるのは
とても残念。

エコバックとともにいただいたメッセージカードの
フレーズが心に響く。
自信をもってやっていこう!

ありがとうございます。
そして、長い間おつかれさまでした。

ゆずの香り

U_studiomimosaゆず

親戚の方に沢山のゆずをいただきました。

「取り切れないほど実るから」と
毎年いただくゆず。袋いっぱいに!
とってもありがたい。

小さいのから大きいなのまで。
1つひとつ表情が違う。
置いておくだけで
部屋がゆずの香りに包まれる。

春は沈丁花、秋は金木犀、
そして、冬を感じるゆずの香り。

「お風呂にでも入れてね」と言うけれど
そんなのとてももったいない。
今年もジャムやはちみつ漬けに。
丸ごとゆずを味わいたい。