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Studio Mimosa ミモザパン&教室

ミモザパンのある暮らし
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工場のはかり

N_studiomimosa工場ハカリ

実家で和菓子をつくっていた工場の中を
片づけ処分することになった。

こちらは、工場の一角で眠っていた「はかり」。
祖父の代から使っていたもので
私にとっては思い出深い品の一つ。

今は0.1gまで計れるデジタル式のものが多いけれど
こちらはかなりアナログ、そして目分量だ。

まず、生地の重さに合わせて重りをセットする。
中央にあるオレンジの重りを先端にぶら下げ、
端数は右の筒状のものを移動してメモリを合わせる。

テコの原理で始めは重りをのせた方に傾くが、
左の台に生地を置くと左に傾いてくる。
これが水平になれば
ちょうどよい重さということになる。

大量の生地をカットして台にのせ水平なら
その生地を次々に丸めてあんを入れていく。
「ガチャン」とはかりが動く音とともに
流れ作業で和菓子が出来上がっていった。

長年の経験で目ばかり、手ばかりが効いて
計りにのせる時は、ほぼ水平になっていることが
多かったような気がする。

この「はかり」ひとつをとっても祖父や父、
家族の働く姿が目に浮かび、
生地やあんなどの香りまで蘇ってくる。
父の介護が必要となり、今年他界するまで
使っていなかったとはいえ
いざ処分するとなるとやっぱり寂しい。

でも、形にはない記憶で
父の姿がしっかり残っていた。
私にとってかけがえのない財産だ。

娘の卵トースト

M_studiomimosaエッグトースト

休日の朝食。
「今日は私が作るからゆっくりしてて!」と
娘からの嬉しいことば。

そのことばに甘えればいいのに
ついつい家事をしてしまう私。
キッチンからは
卵をかき混ぜる音、
フライパンに卵を流す音が聞こえてくる。
そのうちにいい匂いがしてきた。
覗きに行くとちょうど盛り付けのタイミングで
オリゴ糖をたらしているところだった。

フレンチトーストでもなくクロッムムッシュでもない。
娘のオリジナル、卵トースト!だそうだ。
卵の焼き加減がとてもいい。

今回は卵の液体に
ピザ用チーズが入っているけれど
ハムを入れてもいいね!
明太子をいれたら和風になるかな~
などどアレンジレシピが広がる娘。

娘が初めてクロムムッシュを作ったのは
小6の頃だったろうか。見よう見まねで。
高校生になりレベルアップ!
いつの間にか家事力もついていた。

昨年から働き方が変わり、仕事が遅くなることも。
「つくりおきのお惣菜はあるから
ご飯だけ炊いておいて!」
と職場からのお願いに
おみそ汁まで作っておいてくれることも。
娘も学校、部活と忙しいのに本当に助かる。

久々にゆっくり朝食をとれた休日だった。
料理の音を聞きながら
出来上がるまでゆっくり過ごすなんて
とても贅沢な時間だ。
次はゆっくり待つ時間を楽しみたい。