FC2ブログ

Studio Mimosa ミモザパン&教室

ミモザパンのある暮らし
2021年08月 ≪  123456789101112131415161718192021222324252627282930 ≫ 2021年10月
TOP○ 日々あれこれ ≫ 工場のはかり

工場のはかり

N_studiomimosa工場ハカリ

実家で和菓子をつくっていた工場の中を
片づけ処分することになった。

こちらは、工場の一角で眠っていた「はかり」。
祖父の代から使っていたもので
私にとっては思い出深い品の一つ。

今は0.1gまで計れるデジタル式のものが多いけれど
こちらはかなりアナログ、そして目分量だ。

まず、生地の重さに合わせて重りをセットする。
中央にあるオレンジの重りを先端にぶら下げ、
端数は右の筒状のものを移動してメモリを合わせる。

テコの原理で始めは重りをのせた方に傾くが、
左の台に生地を置くと左に傾いてくる。
これが水平になれば
ちょうどよい重さということになる。

大量の生地をカットして台にのせ水平なら
その生地を次々に丸めてあんを入れていく。
「ガチャン」とはかりが動く音とともに
流れ作業で和菓子が出来上がっていった。

長年の経験で目ばかり、手ばかりが効いて
計りにのせる時は、ほぼ水平になっていることが
多かったような気がする。

この「はかり」ひとつをとっても祖父や父、
家族の働く姿が目に浮かび、
生地やあんなどの香りまで蘇ってくる。
父の介護が必要となり、今年他界するまで
使っていなかったとはいえ
いざ処分するとなるとやっぱり寂しい。

でも、形にはない記憶で
父の姿がしっかり残っていた。
私にとってかけがえのない財産だ。

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL